【15】たこやき屋のおっちゃん

2/9
前へ
/212ページ
次へ
風邪をこじらせてからというものの 体に力が入らない。 喉の痛みは増すばかりで、 そんな体は自然と眉間にシワを寄せる。   ダルい身体に鞭をうち、 仕事を終えてスーパーへ向かう。 のど飴買わなきゃな…… 車を降りた途端、 ふんふんっ… たこやきのいい匂い… 空っぽになったお腹から 腹の虫がなるのが分かった。 店の入り口付近に停めてある 移動販売のたこ焼き屋だ。 あ~、お腹減った~。 買って帰ろうかな… いや、でも家帰ったら晩ご飯あるし… 誘惑に負けてはいかん! 節約よ、節約! 匂いに負けそうになりながら、 目線をスーパーから離さないようにして店内へGO! よし。誘惑に勝った。 軽い優越感に浸る。 ─しかし。 本当の誘惑はこれからだった。 ※変なノリで書いてるので、真面目に読むものではありません。
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加