【15】たこやき屋のおっちゃん

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たこ焼きを手に取ったおっちゃんは パックをあけながら、 元気よく喋りだした。 「や~、もう今日はほんと暑くてねぇ!昼間全然売れなくてぇ~! ねえちゃん助かりますっ」 なんてこっちを見ながら喋るおっちゃんは、たこ焼きさんに勢いよく刷毛でソースを塗りだした。 ちょっとちょっと。 こぼれてるっ! こっち見なくていいから、 ちゃんとたこ焼きさん見てww と思いながらも。 「はは~、暑かったですもんねー、今日。鉄板あるからよけいですよね。」 なんて、気の利いた言葉を投げかけてみるが意識はたこ焼きさんの飾り付けw 「そう!そうなの!もうねぇー、鉄板の前ってホント暑くて危ない世界に行っちゃいそうになるんだよ~ガッハッハッハァ~♪」 笑うおっちゃん…… たこ焼きさんを見ることなく 今度は削り節が振りかけられ 次に青ノリが振りかけられた。 一振りだけの青ノリは 悲しいかな、真ん中の三つほどにしかかからなかった。 よく手も口も動くが たこ焼きさんをほぼ見てないww
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