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「ＫＫ公園ですか…。えーっと、そうですね。このまままっすぐ行って……」
……って難しい。
道は分かるがここからまだかなり距離がある。口で説明したところでこの人は分かるんだろうか…。
「あのですね、ここからまだ距離的に結構あるんですよ。なんでちょっと説明が難しいんですけど、○○病院分かります？」
あそこなら大きい病院だ。そこが分かるなら説明も簡単なんだけど……
「…えーっと、ごめんなさい。分かんないです。実は僕、玉名から来たんです。今度息子のサッカーの試合がその公園の側のグラウンドであるんで下見に行く途中だったんですけどもうこの辺まで来たら全然道分かんなくなっちゃって……」
玉名から来たのか…また遠いなそりゃ。
んー、どうしよう。
仕方ない。
案内するしかなさそうだな……
「わかりました。それなら私のあとを着いてきてください。公園まで案内しますよ、どうせ家もそっちの方角なんで！」
「えっ！いいんですか？うわぁよかったぁ…なんかすみません、ほんとありがとうございます。」
男性はホッとした様子で笑顔を見せた。
まあ、少し遠回りすることになるがそれくらいならいいだろう。かなり困ってるみたいだし。なにより息子のサッカーの試合の為と言うなら同じ子どもを持つ親としても協力してあげたい。
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