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車をUターンさせてまた公園へ向かうため、元来た道を戻る。
あとは戻るだけ。
あとは戻るだけだ。
頑張れ、自分！やのけんに負けるな。
「当日インター降りたら、阿蘇方面に降りてくださいね。あそこの住宅展示場から出てくることになると思うんで。あとは今来た道通りにＫＫ公園へ向かってください。」
「はい！ありがとうございます。あぁ、これでなんとか大丈夫そうです。行きも帰りもバッチリです。よかったぁ…」
はいはい、よかったね。
私もよかったよ。もうすぐ君ともお別れだ。長い一日だったよ…
ほっと心の中で息をついた。
──のも束の間……
やのけんは頭をポリポリ掻きながら、
「あのー、これも縁なんでよかったら僕とお友達になってもらえませんか！」
ええええ！！！
さっき怪しいと思ったから会話を断ち切ったのに…。
いや、もういい。
この際そんなこともうどうでもいいよ。なろうじゃないか、友達に。
なったところで今後君に会うことは二度とないんだから。
彼だって社交辞令で言ってるんだろう。私も社交辞令で返せばいい。
目の前で『友達になってください』と言われて『嫌です』とはどうせ私は言えないんだ……
「…あぁ、友達ですね。そうですね、はは。」
「よかったぁ、あなたみたいな人とお友達になれて嬉しいです！」
そうかいそうかい。
でももうすぐ君ともサヨナラだ。
バイバイなんだよ、やのけん。
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