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「みさきちゃん、れおくん、部屋に入ろうか?一緒に行こう。」
そう言うと、
みさきちゃんはまた小さく頷いて、ようやく歩き出した。お姉ちゃんのその姿を見て、れおくんもトコトコと歩き出した。
年長さんの部屋の前まで行き、みさきちゃんに、中に1号がいるから一緒に荷物を置いておいでと言うと、素直に部屋の中へと入っていった。
れおくんもそれについて行こうとしていたため、慌ててそれを制止する。
「れおくん!れおくんはこっちだよ。一緒に行こうね」
と、二つ先の「たんぽぽ組」の部屋を指さした。
すると、今までなんの反応もなかったれおくんが、自分が背負っているリュックサックをつかんで、これ!と言わんばかりの顔で私をみた。
……あぁ、荷物ね。
「ごめんね、おばちゃんゆり組さんのお部屋のことはよく分からないから、バック持ったままでいいから、たんぽぽ組さんのお部屋にいこう」
「ゆり組」は、れおくんのクラスだが8時半までは、年齢関係なく「たんぽぽ組」で先生たちは面倒をみるのだ。
だから、1号たちも自分の荷物を片づけたらその部屋へとやってくる。
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少し説明しておくと、朝早い時間はまだ早出の先生が二人いらっしゃるだけで、ほかの先生たちは8時半頃にしか来られません。その間、子供たちは年齢関係なくひとつの部屋で過ごします。
もちろん、すべての保育園がそうとは限りません。さまざまです。
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