【11】虎太郎と謎のおじさん

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さすがに、姉ちゃんもそれに気づいた。 お互い無言で目で合図。 「そろそろ、帰ろうか!」 子供たちに見せてはいけまい。 え~なんて言ってる子供を無視して有無を言わさずそっこう車に押し込んだ。 ……あ。 やばい、さっき買い物したやつベンチの下に置いたまんま。 ダッシュで取りに行って、目を合わせないようにまたダッシュで戻った(笑) いやー真っ昼間だというのに。 世の中恐ろしい。 詐欺師の虎太郎に変態おじさん。 今日一日で、ずいぶんと知らない人に振り回されたよーな。 変な疲れを感じながら自宅へと車を走らせた。 家に着いて、姉ちゃんとコーヒーをすする。 お互い、「ふぅ~(´ー`)」 ってなる(笑) 姉「おじさん怖かったね。」 i「だね。」 i「公共の場はイケマセンよ」 姉「でもたいてい公園じゃない?あーいう人来るの。」 i「だね」 黙ってコーヒーをすする二人(笑)
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