【11】虎太郎と謎のおじさん

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会社でボーっとすることが多くなった。 見かねた先輩が、 「ino、あんた大丈夫?」 そう声をかけてきた。 先輩には、会おうと言われたことや、メールのことも全部見せるようにしていたから、当日絶対、会社にくるよう念押しされた。 先「あんた、柴田さんが指定した日。 明日だからね!間違っても行ったらダメだからね!分かってる?」 i「分かってるよ、行くわけないじゃん。」 先「明日、一緒に上司に話そう。」 i「んー…わかったぁ」 覇気のない返事に、きっと先輩はもしかしたら行くんじゃないかって思ったのだろう。 夜になっても何度もメールで 『行ったらだめたぞ』 って送ってきた(笑) でもね。 先輩。 今だから言えるけど、心配して何度もメールくれたけど、もうメールの音恐怖症だったから(笑) それ、見るのにどんだけ時間かかったと思う(笑)
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