屋上と夕日

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落ち着いて考えてみると落ちそうになって、泣いて、男に抱き締められてって…はずかしすぎる! 「落ち着いたか?」 「う、うん」 「いーもんやる」 と、言ってタバコを一本くれた。 おいおい、生徒にタバコあげる先生って! と、思いつつ、ありがたくいただいて一口吸う。 この肺が煙で満たされるかんじ。 あー、落ち着く。 「お前これから一人でここにくるの禁止だ。」 「えーっ」 となりでタバコを吸っていたセンセイが急にこっちをみた。 「また飛べそうとか言われて落ちたら困るしな」 「大丈夫だって!」 ここにこれないなんて無理ー! 「じゃあ、くるときは俺か堺でもつれてこいよ」 「はいはい」 こっそりひとりでくるもんねー! 「こっそりいったらお前が泣いて俺に抱きついてきたって言いふらすからな」 「…う……なぜばれた?」 「顔におもいっきりかいてある」 いつもの意地のわるい笑みを浮かべていた。 この人にはかなわない。
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