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「1メートルではね。」
「隣の旦那は目の前まで津波が来て,びっくりしたまま孫たちを二階に上げ見たいだよ。」
「当然子供ではびっくりするでしょう。」
「旦那さんの話だと船も流されて家を避けて、同じ方向に流れたみたいよ。」
「船が家に衝突してたら大変でしたね。」
「でもみんな助かったそう,でも子供たちはいなくなったのよ。」
「まさか死んだとか。」
「学校が他の学校に間借りとか。転校とか転校した子供が多いと聞いたけど。」
「東京にいた時にテレビで気仙沼の大川小学校の児童の話知りました。
子供たちも過酷な選択をさせられたのですね。」
「津波が高いので学校の屋上で避難しても一晩中そこから動けなかったみたいでね。」
「そんな状況ではよほどつらかったことでしょう。3月では夜は寒くおまけにお腹は空くわで。」
「このような状況下では畑や田んぼに流された船を見てるヒマなどなく、明日からのことだけしか考えることしか出来ないね。」
自分はこのときに自分の罪深さを考えた。
いくら家族の無事を確認したとは言え避難と称し東京に行ったことは地元の復興に貢献した人たちには恥ずかしいことだと。
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