あの日の約束

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今日の授業は、体育、家庭科、家庭科、理科、英語、国語、数学だ。 眠くなる授業ばかりで退屈だ。 この世界はつまらないことしかないと思ってたけど茜と出会ってそんな事はないんだと授業中に感じていた。 茜は、クラスではものすごい人気ものでいつも周りには誰かいる。 俺は、ただただそれを見てるだけだ。 男子と話してるのを見ると無性に苛つくのはやっぱり俺も人なんだなと思う。 そして、今日1日の授業も終わる。 今日は、別に帰った。 茜は、友達と一緒に帰るらしい。 俺は、1人で帰る。まぁ、こればかりはいつもと変わらないし友人を大切にする事は良いことだから我慢出来る。 家に帰って落ち着くと隣同士で部屋はほぼ同じ位置だから暴走族が通らなければ普通に話ししてる。 それを毎日毎日していた。 同じ事の毎日でも飽きない毎日になっていた。 茜の笑顔を見るとなんかホットして疲れが消えてるような気がする。 毎日が楽しいと思えるようになった。 茜は、クラスの皆と話してると茜はいつも俺を話しの輪に入れようと誘ってくる。 俺は、嫌なんだが茜に呼ばれるとついいってしまう。 そのおかげで俺にも仲間が出来ていった。 もうすぐで夏に入る。 緑台中学校は7月に修学旅行がある。 4人のグループにわけるそうだ。 俺と、倉石、茜ともう1人は穂波 ハズキと言う女子で茜と仲が良いらしい。 俺は、最近話したばかりでどういうやつか知らない。 小学校は、別だ。 それに、結構な仕切り屋だ。 修学旅行の決め事もほとんどが穂波が決めたものである。 まぁ、俺は正直助かる。 倉石とは、元々仲が良かったらしい。 いつ、仲良くなったのかは幸一は知らない。 そして、幸一とも仲良くなり4人で帰る事が多くなった。 いつも1人で帰っていたのが2人になりそして4人になった。 今は、少しだけど茜のおかげで俺には友達が出来た。 でも、幸一は思った。 いくらどんなことでも受け入れてくれると言ってもどうなるかわからないんだ。俺は、誰の涙も見たくない。 だから、友達を作ることを諦めた。 泣くのは俺だけで充分だと思って。
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