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でも、茜と約束したんだ。
絶対に死なない。
それと、皆と仲良くする。
幸一の心の中にあったものはその2つだけだった。
幸一の生きる希望そのものだったのだ。
でも、幸一は薄々分かっていた。
いつかは、心臓の事と友達がいらないと思うようになった理由を。
でも、茜には友達の事しか話さないようにしよう。
心配かけたくないから。
そして、修学旅行を迎えた。
緑台中学校は、修学旅行とかは私服でも大丈夫なのだ。
あたり、見渡すと派手な服装から地味な服装までいろんなやつがいた。
幸一は、茜を見て顔を赤めた。
茜は、
「どうしたの?
顔になんかついてる?」
幸一は、ため息をついた。
「お前さ~…そこはジロジロ見ないでよとかドラマに出てきそうなこと言うもんだろ…」
「幸ちゃんは、いったい私に何を期待してるのよ…」
茜は顔を赤めた。
「さぁ~。そういうのは気分だからさ。」
「一番、困るのよ。そういうの。」
「まぁ、でも私服の茜も可愛いな。」
茜は更に顔を赤めた。
「まぁ、いいや。行こうぜ。」
「もぅ~…。」
幸一たちは、倉石たちと合流した。
点呼をし、いよいよ修学旅行開始。
行き先は、沖縄だ。
飛行機を修学旅行のために貸し切ったらしい。
ちなみに、学費がいくらかは知らないし今回の修学旅行にかかった費用もわからない。
そういったかんじの報告書みたいなのはもらっていたがちゃんと見たことはない。
正直来る気すらなかった。
そして、俺らは那覇空港に到着した。
いろんな色の飛行機やポケモンジェットなどがあった。
空港はとても広く俺らの学年は164人の6クラスあるのだが広さに余裕があった。
ここで少し休憩が入った。
沖縄だけに、シーサーの置物をお土産にしようという人は多かった。
俺は、買うにはまだ早いと思って椅子に座って時間がたつのを待った。
穂波が、幸一のそばに座った。
「茜ちゃんの事、どう思ってる?」
「どう思ってるか~…
どう思ってるんだろうな。
恋人同士なんだけど未だによくわからない。
ただ、凄い良いやつでこんなやつを唯一認めてくれる存在だよ。」
「なんか不思議だね。それ。気持ち悪くない?」
「考えたことないよ。
茜は、俺の彼女っていうだけだよ。」
「もし…だよ…。
他の人にコクられたらどうする?」
幸一は、軽く転けた。
「何言ってんだよ。もちろん断るよ。
それに…俺の事好きなやつなんていねぇよ。」
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