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キーンコーンカーンコーン。
今、俺は中学2年目の始め。
今日も、当たり前のように学校が終わる。
俺には、友達がいない。だから俺はいつも一人で帰る。
そして俺は、緑台公園による。
緑台公園は俺の唯一の憩いの場所。
その近くに俺の家がある。
つまりは、その公園も通学路の一つなんだ。
いつも、カメラを持ち歩き公園をいつも撮っている。
俺の日々は、毎日毎日変わりない日々が続く。
だが、写真の中の様子はいつも変わっていて俺の日常とは正反対のものが出てくる。
だから、俺は写真を撮る事が好きなんだ。
帰り道公園を通ると俺ん家の隣に引っ越し屋が来ていた。
前々から俺と同い年の女の子がいる家庭が越してくるのは聞いていた。
どうせ、関わる事はないが少しどういうやつか気になったので見に行った。
そこには、とても可愛くて純粋なかんじがする女の子がいた。
そんな女の子が隣で話す事はないというのは勿体無い気がしてきたが目を閉じ過ぎ去ろうとした。
そのときだった。
なんだか、その女の子がこっちを向いて少し笑っていた。
でも、俺は気のせいだと思いそのまま家の中に入った。
そして、翌日。
学校に着いて、HRが始まった。
先生「はーい。静かにして~。」
HRを始める前に、転校生を紹介します。じゃあ、自己紹介してくれる?」
「はいッ!
私の名前は、小村茜(あかね)と言います。前は、有島中学という山梨県にある学校から転校してきました。
東京への土地勘やこの学校の事もよくわからないのでわからないときは宜しくお願いします。」
その転校生は俺の隣に越してきたやつだ。
でも、俺の事は覚えてないだろうな。
先生「では、席は横山の隣な。」
「俺の隣かよ…
まぁ、興味ないけど…」
「横山君、よろしくね。」
「……」
俺は、シカトした。
そして、HRが終わり転校生の周りにはたくさんの人だかりが出来た。
「まぁ、転校ネタではよくある光景だな。」
俺は、小さな声でボソッと言って廊下に出た。
このとき、あそこで俺に向かって笑ったように見えたのは偶然だったんだなと思った。
その先も、1時間目、2時間目と過ぎていったが転校生が俺の前に現れる事はなかった…
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