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「くだらなくないもん!」
「くだらねぇもんはくだらねぇんだよ。第一、お前と全く関わりないのに何が友達だよ。馬鹿げてるだろ。それにお前、俺の事なんも知らないでよくそんなこと言えたな。俺の名前すら知らないだろ?。」
「知ってるよ。横山幸一だよね。」
「なんで知ってるんだよ。」
「私が引っ越してきたとき近所の人が集まってるときいたよね。」
「いたよ。それとこれとなんの関係があるんだよ。」
「そのとき、近所のおばさんに君のことを聞いたの。名前はそのときだよ。
それに私、宜しくみたいなかんじで笑ってたよね。そうしたら、無視されて私あのとき凄く傷ついたんだから…」
「いやいや…傷ついたって…自分に向かって笑ってるなんて変態以外思わないだろ。」
「変態じゃなくても思うよ!でも、名前は知ってても横山君の全てを知ったわけではないんだよね…それで、友達は図々しい…よね…」
茜は、深く泣き出した。
幸一は、それをただただ見ていた。
女性に触ったこともない。
女性と話した事もない。
どうしていいかよくわからなかったんだ…
そして、数分くらい沈黙が続いた。
幸一は、
「わかったよ…
友達じゃなくても話し相手にはなってやるよ…
今日、転校してきてまだ友達いないんだろ?」
「うん…横山君追いかけてきたから学校終わってからは誰とも話してないんだ。」
「そうか。
じゃあ、話し相手第一号ってことでもいいのか?」
「え?それって…」
「だから、なんども言ってんだろ。
だけど、勘違いするなよ。
友達じゃなくて話し相手だからな。」
「うん!
ありがとう!
じゃあ、メアド交換とかしよ?」
「は!え?メアド交換!?」
「うん!メアド交換。」
「…なぁ…1つ良いか?赤外線ナンタラとかってやつのやり方知ってるか?」
「?それって赤外線通信のこと?
やり方知らないの?」
幸一は、恥ずかしがりながら、
「な…なんだよ…知らないもんは知らないんだよ…
つうか、友達いないからする相手がいないんだよ…
わ…悪い…かよ…」
「別に悪いとかって言ってないよ!
でも。」
茜は笑い始めた。
「何がおかしいんだよ!」
「いや…なんだか可愛いなと思って。」
「か…かかかか…可愛い!?男に可愛いっていうのは失礼だろ!」
「え?言うよ。男の子にでも。」
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