2人が本棚に入れています
本棚に追加
茜「それって心臓…だよね…」
幸一「そう…」
茜「それのせいで倉石君を不良グループに売った?」
幸一「そうだよ…
最低だよな…そんなやつと友達にすらなりたくないよな…」
茜「最低だよ!
でも、それがなんなの?私何回も何回も言ったよね?なんでも知ってる友達になるって!私の覚悟は揺らぐ事はないよ!何故ならそれでも幸ちゃんのこと好きなんだもん!」
幸一は酷く動揺した。
もう、幸一には茜を責める言葉はなかった。
それ以上に、罪悪感を感じ始めていた。
幸一は、どうしていいのかわからなくなった。
ただ、今までに感じていた曖昧な気持ちは好きを通りこして茜を守りたいという気持ちだとわかった。
泣いている茜を幸一は思いっきり抱きしめた。
幸一「ゴメン!茜!俺は茜をただ傷つけてるだけだった!
茜の親切な気持ちを踏みにじりまくってた!
俺、一生の約束するよ!
茜はどんなことがあっても俺が守る!」
茜は、まだ泣いていた。
幸一は、茜が泣き止むまで抱きしめていた。
茜が泣き止むまで時間がかかりもう、5時間目が始まるころだった。
茜「もういいよ。ありがとう。幸ちゃん。さっきの言葉、嬉しかったよ。
ねぇ…幸ちゃん…私たち付き合おう?」
幸一「バ…バカやろう!そういうのは男からだろ!」
茜「幸ちゃん、古いよ~。で?どうする?」
幸一「もちろん、お願いします!」
茜「じゃあ、今後ともよろしくね!」
泣きまくった茜の目は赤く腫れていた。
でも、その顔はまだ出会って間もない幸一が見るにはもったいないほどの笑顔をしていた。
幸一は思わずカメラを取り出し思いっきり笑っていた茜にシャッターを切った。
茜「わっ!何?」
幸一「……あれ?俺、どうして?」
幸一にもどうしてシャッターを切ったのかがわからなかった。
幸一「ゴメン!今消すから!」
茜「消さなくていいよ。それはとっておこうよ。
それより、そのカメラにタイマー機能ってついてる?」
幸一「なめんなよ。古くてもお高いやつだ。」
茜「じゃあ、2人だけの記念写真撮ろ?」
幸一「記念ってなんの?」
茜「幸ちゃんの彼女になった日。20××年4月10日だよ。」
幸一「茜、記念日にプレゼントとか期待するタイプのやつか?」
茜「そこまで、やりませんよ!もう!話しの腰をすぐおる!」
最初のコメントを投稿しよう!