魔法世界

8/11
前へ
/11ページ
次へ
ブレイはいつの間にかいた高木に腹を蹴られ、吹き飛ぶ。 だがブレイは剣の重みを利用して態勢を戻し、高木との間合いを徐々に縮めてくる。 だがブレイは高木の横を通過して後ろに行く。 「え?」 高木の後ろにはシグロがいた。シグロも予想していなかったみたいで驚いた表情をした。 ガキィン!! ブレイが剣を下から上げると同時にシグロは避けた。 だが剣は軌道を少し直して、あの「英雄の遺伝子」が入った丸い入れ物を上に上げた。 それは綺麗にブレイの右手に落ちる。 「まさか…最初からそれが目的だったのか!?」 高木は驚いた顔をして聞いた。 「あぁ。そうだよ?アポカリプス・レイの書なんかは取るに値しないのさ。そんな本よりこっちの方が価値がある。」 ブレイは入れ物を見て不気味な笑顔をした。 「さて、どんな宝玉なのやら…。」 ブレイは不気味な笑みのまま蓋を開ける。と同時にシグロは笑う。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加