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「!?」
開けた中からは鉄の塊が飛び出してきた。
ブレイはあまりの痛みに顔を抑えてしゃがみこんだ。
「残念でしたぁ♪こんな事もぁろうかと隠しておぃたのれす♪」
シグロは満足そうに笑った。
「よくも…ヨクモォ…。」
ブレイの声が変わり、姿も変わる。
「ユルサナイ!!ユルサナイィィィ!!」
ブレイの皮膚は裂けてなくなり、骨だけになった。顔は頭蓋骨が見えてる場所があった。
「許さない?何を言ってんの?」
シグロがいつもと違う口調で言う。
「それはアナタが決める事?アナタにその権利はある?」
「ウルサイ!!ウルサイィ!!」
「うるさいのはどっち?さて、アナタに問う。①今から無駄な足掻きをせずについてくる。②暴れるだけ暴れるか。」
「ダマレェェェ!!」
骸骨の化け物となったブレイはシグロに攻撃を仕掛けてきた。
「はぁ…面倒だなぁ…アナタは選択肢に無い③を選ぶの?だったら容赦はしないよ?」
シグロが攻撃をかわして高木に寄る。「何だよ?」そう言う高木を無視してシグロは鍵を取り出す。
「!?や、止めろ!!」
「アンロック・ザ・オープン…スピリッツ!!」
シグロは高木の左胸に鍵を挿し、回す。
「ぐ…う…。」
高木は呻く。
「うらあぁぁぁぁぁ!!」
高木がそう咆哮を放つと、高木の体が変化する。
まるで獣人のような姿をした高木が立っていた。
高木は骸骨のブレイをぶん殴り、吹き飛ばす。その勢いを殺さずに高木は何かを構える。そして走りだし、ブレイが壁に当たった瞬間に無数の拳を放った。途中に壁が壊れたが、それすら構わずに殴り続ける。
「グアッ…ナ、ナニィ!?アノ…無能ソウナ…コゾウガァ…!?」
「そうだよ。高木は無能で馬鹿でヘタレだよ。だけどね。」
シグロがそこまで言うと、高木は思い切り溜め始めた。
「高木は私にとってサイコーサイキョーのパァトナァなんだよ。たった一人の大事なね。」
高木は溜めた拳をブレイの顔面が地面にめり込むように放つ。
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