★秘密の告白

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仕方ないことなのだろうか。 私は彼にフラれたのだ。 その事実は変わらない。 変えられない。 考えた途端に涙が込み上げてくる。 そんな澪を見た稚尋は、眉を下げて笑った。 それは、困っているようにも見えた。 「コバミー、俺こいつ保健室に連れてくから、じゃあな」 「あ、うん……」 稚尋の牽制がこもった笑顔に、小林 大輔は力なく頷いた。 「っ……!」 澪は何の抵抗も出来ず、稚尋に腕を引かれていく。 「放してよ!」 「やだ」 「はぁ!?」 「泣き顔、見られちゃうよ」 「……!あんた……最低っ!こんなことして、何が楽しいの!?」 溢れ出した涙が止まらない。 そんな澪に、稚尋は言った。 「俺は、お前に興味があるんだ」 保健室の道のりで、彼が表情を崩すことはなかった。 「何よ……それ」 この人の考えていることが分からない。 優しいのか、意地悪なのか、はたまた性格が悪いだけなのか。 こんな生活がこれから続くと思うと……正直、気が重い。
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