★秘密の告白

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「……泣き虫」 「うるさいっ!」 澪の言葉に稚尋はニヤリと微笑む。 稚尋の表情が、澪を縛り付ける。 嫌なはずなのに。 「じゃあ、俺はお前に絶対俺のことを好きだって言わせてやる」 「絶対、言わない!」 稚尋の表情に、本気で抵抗出来なくなる。 私はやはり、おかしくなってしまったかもしれない。 「……あっそ」 抵抗する澪に、稚尋は呆れたようにため息をつく。 次の瞬間、何を思ったのか、稚尋は動けない澪に、無理矢理唇を重ねた。 「んっ…………んんっ!?」 突然の出来事に、澪の体からガクンと力が抜ける。 稚尋によって突如として塞がれた澪の唇。 好きな人とする愛のあるキス。 それが澪の夢であり、憧れだった。 そんな澪の夢を、稚尋は一瞬で意図も簡単に打ち砕いた。 最低だ。 「……っ……ん……」 二度目の噛みつくようなキス。 「……っは」 それほど長い時間ではなかっただろう。 しかし、澪にはその何倍も長い時が感じられた。
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