6人が本棚に入れています
本棚に追加
「心臓麻痺が遠因だってのは分かったが、直接的な原因は何だ
ったんだ?」
辺り一帯が全て白く明るい空間、今ここには2人しかいない。
偏見だが部下の1人や2人が側にいたとしてもおかしくはない
と思うんだが。主に直接的な原因役で。
「えーっと、まず世界で生きている人にはそれぞれ寿命がある
。これはまあ当たり前として、その年月を秒数単位に換算して
管理しているの。ちなみに特殊な紙で出来た書類だから水で濡
れたりはしないわよ」
勿論そう簡単に破れる事もないわ、と付け足し一度区切る為に
紅茶を口へ含む。
「そして書類に使われているのもまた特殊なインクに浸した筆
。だから薄れる事消される事もなかったんだけどね…」
途端に歯切れが悪くなる。そこに恐らくは原因があるのだろう
が一体どうしたんだろうか。
「今まで挙げた条件はあくまでそれらを管理することの無い私
以外に効果があるの。だから…」
ここまで言われれば余程の脳みそを持つ物でも無い限り事実を
見失わないだろう。要はまあ、
「うー…ごめんなさい…」
そういう訳だ。
最初のコメントを投稿しよう!