第1章

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桜の花びらが舞い散る中、 優梨たちは進級して二年生となった。 ……と言いたいところだが、 桜は散るどころか咲いてもいない。 というより、既に散ってしまった。 虚しく始業式を終える。 「優梨、同じクラスだったね!!」 優梨と同じソフトテニス部の杏奈。 「杏奈、よろしくね」 みんながワイワイガヤガヤ騒いでいるが、 優梨は1人で席についた。 何しろ、優梨は去年友達が 部活の人しかいなかったから。
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