story2、照る照る坊主

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尊「ママが遅くなるかぁ…嫌だなぁ…」 ーちりんーとまた綺麗な鈴の音が聞こえた。私は堪らなく怖くなってベットの布団をとっさに被った。 尊「パパ…ママ…」 激しい雨の中、私の呟きは雨の音に紛れた。そして私は急に眠くなってきてベットから降り、電気のスイッチに手を伸ばした。ーカチッーと音が鳴ると同時に部屋は闇一色。私は慌ててベットに潜った。 尊「早く帰って…き、て…」 私の意識はそこで途切れた。 ーちりんー ~♪ ーちりんー ~♪ 尊「ん…?」 綺麗な鈴の音と一緒に歌が聞こえてきた。 尊「ママ…?」 むくりと起き上がり、寝ぼけながら私は訪ねた。 ーちりんー ~♪ だけどママでは無いとすぐに分かった。声が違うから。可愛らしい子供の声だから。 尊「だっ、誰!?」 私は訪ねたが、返事はない。聞こえるのはやはり、綺麗な鈴の音と可愛らしい子供の声だった。 …ず、ぼ…ず~♪ あ、に…おくれ~♪ 途切れ途切れに歌が聞こえてきた。
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