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尊「ママが遅くなるかぁ…嫌だなぁ…」
ーちりんーとまた綺麗な鈴の音が聞こえた。私は堪らなく怖くなってベットの布団をとっさに被った。
尊「パパ…ママ…」
激しい雨の中、私の呟きは雨の音に紛れた。そして私は急に眠くなってきてベットから降り、電気のスイッチに手を伸ばした。ーカチッーと音が鳴ると同時に部屋は闇一色。私は慌ててベットに潜った。
尊「早く帰って…き、て…」
私の意識はそこで途切れた。
ーちりんー
~♪
ーちりんー
~♪
尊「ん…?」
綺麗な鈴の音と一緒に歌が聞こえてきた。
尊「ママ…?」
むくりと起き上がり、寝ぼけながら私は訪ねた。
ーちりんー
~♪
だけどママでは無いとすぐに分かった。声が違うから。可愛らしい子供の声だから。
尊「だっ、誰!?」
私は訪ねたが、返事はない。聞こえるのはやはり、綺麗な鈴の音と可愛らしい子供の声だった。
…ず、ぼ…ず~♪
あ、に…おくれ~♪
途切れ途切れに歌が聞こえてきた。
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