1.プロローグ

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 その瞬間、僕は何をとち狂ったか右手に持つケータイを相手に向かって投げつけた。奇跡的にそのケータイは相手に命中した。しかし、そこは相手の手のひらだった。つまり、正体不明の相手は投げつけたケータイを瞬時にキャッチしたのだ。 「まじかよ……!?」 今起きたことに目を疑う僕だったが、すぐに相手の反撃が返ってくる。 まずは目眩まし。懐中電灯のようなものをもっていたらしく、突然の発光で僕の視界は白に染まる。そして次の瞬間、棒のようなものが頭に振り落とされボコンといい音を響かせた。 そして、視界が白くなったのもつかの間、すぐに意識は暗闇へと落とされた。
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