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電話を切り、ユカリに言われた通り左を向くと、アッシュブロンドの髪の毛を一つに結んだユカリが、私に向かって手を振っていた。
ユカリの隣にはチャラそうな男が立っている。
私はその男に軽く会釈をして、二人の元へ足を進めた。
「この人がお店を紹介してくれるスカウトマンだよ!」
大体予想してた事を口にしたユカリは、「さ、早くお店行こ!」と、付け加えてスカウトマンを急かす。
ユカリと並んで歩き出したスカウトマンに連いて駅前の広場に出ると、そこにはたくさんの人達が行き来していた。
誰にもぶつからないように気を付けながら、ネオンで彩られた“眠らない街”を歩く。
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