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「さっきの…黒はばきだよね…」
「あぁ…そうだ…」
夜道を二人で歩きながら、米沢城に戻る…
腕は、今だ絡めている。傍から見れば完全に男女である。
「…気付かなかった…俺…忍なのに…」
先程の事が余程気になるらしい。佐助の忍としての矜持が許せないのだろう…口を引き結び悔しそうな表情を見せる。
「気にするな…と言った所で無理な相談だな…」
苦笑を漏らしながら、横で悔しがる佐助を宥める。
「まぁ…たまには良いんじゃねぇか?」
「何がさ?」
むくれながら小十郎を佐助は見やる。
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