東京編

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どうやって侵入していたのかは覚えていない。 どこか破れたフェンスをくぐったのだろう。 僕の住む社宅マンションへ後に越してきた身体の小さな男の子も、僕の遊び仲間に加わってから連れていったことがあったから。 マッキンとの'思い出'の遊び場に。 マキノさんとは'けん玉'や'あやとり'なんかも、河川の陽だまりに座ってやっていた。 ボール蹴りをするときは商店街の裏にある空き地を使った。 プラスチック製で角が割れている色褪せたベンチだけがある、ゲートボール場のような固い地面の空き地。
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