珈琲牛乳一杯目

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口喧嘩に発展した先生とのやり取りは授業終了時間まで続き、今は念願の昼休みだ。 珈琲牛乳好きと言っても俺も人間。肉とかが食いたくなるのは仕方がない。 「そう、これは必然!だから浮気じゃないんだ珈琲牛乳よ!!信じてくれ!!」 「毎日の事ながら、椅子に紙パック置いた本人が床に土下座ってシュールだよな」 隣の人から冷たい目で見られてる気がするけど気のせいだろう。 「いい加減昨日の事はいいだろ?悪いとは思ってるけどさ」 「……」 「むぅ、最終兵器。珈琲牛乳」 「所でさぁ!」 「食い付きが半端無いなホント」 「昨日は何で帰ったんだよ」 理佐から珈琲牛乳を受け取りつつ気になってた事を聞いてみる。 こいつは昨日俺と一緒に掃除当番だったにも関わらず、その訳を録に説明せずに誤魔化しそそくさと帰っていったのだ。 「ホント孝俊は自分に関心とか無いんだな」 「そりゃあな。珈琲牛乳LOVEだし」 「恋は盲目ってか?」 「違う!愛だ!」 「そうかよ」 そう言った後理佐はガサゴソと鞄を漁り、紙袋を俺に差し出してきた。
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