珈琲牛乳一杯目

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「?なんだ?」 「これでも分からないのか、呆れを通り越して感心するよ」 「どもー」 「ほら、早く受け取れよ」 「だから何これ?」 「~~~っ。ぷ、プレゼントだ!プレゼント!お前今日誕生日だろ!言わせんな恥ずかし」 ズイッと押し付けながら顔を赤くしながら逸らしている理佐を見ていると、何故か保護欲が湧いてきた。 俺は紙袋を受け取りながら、 「そうか、昨日はこれで帰ったのか」 「そ、そうだよ。悪いか」 「悪い」 「……」 「そんな君には珈琲牛乳をあげよう!」 「は、はぁ?」 「ほらほらぁ~、開けてやるからさぁ~」 「い、いやいい!てかいきなりどうしたんだよお前!」 「ハッ!!なんか理佐が可愛く見えました!!保護させて下さい!!」 「なんか凄い事言われたが真面目なのかふざけてるのか分っかんねぇ!」 「所で中身はなんだ?」 「……急に戻りやがって、ほら、お前面倒臭がって髪切らないだろ。で、飲む時手で髪退かしてるしさ」 「おぉ~、ヘアバンドか」 「……お前ってそういう奴だったな。忘れてた」
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