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俺の意識が目覚めた時、眼に映ったのは手抜きにしか見えない真っ白な部屋。
そして何故か理佐が隣に居た。
「ハロハロ孝俊君?おはよう!」
突然変態が降ってきた。
取り敢えず珈琲牛乳を――珈琲牛乳を――。鞄に手を突っ込んで珈琲牛乳を探すが無かった。
おかしい、確かに30個補充したはずだ。
あぁ駄目だ。珈琲牛乳を飲まないとイライラが。
「珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳珈琲牛乳誰でも良いから珈琲牛乳~!」
「はい、珈琲牛乳」
「おぉ、貴方がジュ~神ジュ~か。ジュ~」
「聞き取りづら!」
「はっ!?こ、ここは?」
理佐が我に返った。
「よ、取り敢えず珈琲牛乳を飲め」
「う、うん」
言いながら手に持っている珈琲牛乳を理佐に差し出すと、状況に付いていけず若干戸惑いながらも素直に受け取り、元から刺さっていたストローを口にくわえた。
「で、説明よろ」
「君に異世界に行ってもらいたくて来てもらった」
「理佐は?」
「え?人生のパートナーなんだから事情知っておかないと駄目じゃん?」
「人生のパートナー?あぁ、いや理佐は隣で知り合いで友達だ」
「そうなの?だってさっき迄孝俊君が飲んでた珈琲牛乳を同じストローで普通に飲んでるから」
「ぐっ!?ケッホ!ケッホ!先に言えぇ!!」
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