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「……手刀。速いですね?」
皆がポカンとしているので、言ってみました。
「あれ?」
宗方君も何故か驚いています。
どうしたのですかね?
自分のした事ですのに。
それとも私が見えた事を驚いているのでしょうか?
と。
「カノン、大丈夫か?」
宗方君に声が掛かり、声の主を見ると、滝沢先生です。
後ろから、滝沢先生速いです!と、佐久間君がハアハアして走って来ました。
滝沢先生、走って来たのですかね?
佐久間君と違い息も切らしていませんが……。
「何とか大丈夫~」
軽く返事を返した宗方君ですが、何とか、ってどう言う事でしょうか?
余裕でしたよね?
そうか、と言って、滝沢先生は収拾をつける為に指示を出していきます。
「吉川と伊島は理事長に報告を頼む。佐久間は風紀に連絡してくれ。それで戻って良い。宮内と香山は風紀に引き渡すまで、見張りを頼む。カノンは一応、保健室な。って事で、解散!」
皆それぞれ返事をして、指示に従い動き始める。
「高村先生、お願いします」
滝沢先生に言われ、3人で保健室へ。
手早い指示に統率力。
滝沢先生って凄い人だったんですね。
今までそんなに関わりが無かったので、知りませんでした。
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