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笑って答えるカノンだが。
「え?何故ミカエルが?陽真が死んで繋がりは切れた筈だろ?」
契約主もしくは契約者が死ねば、当然契約が切れるんだから。
「あー、あの人、輪廻の輪から外れてるんだって。既に人外(笑)!だから使い魔契約はずっと有効だって」
なんだと!?
……つくづく規格外な奴め。
「そんな……勇者が魔王になるなんて……」
カノンの話が衝撃的だったのか、呆然としている高村先生。
「迫害されたんだよ。魔王を倒すほどの化け物ってさ。勝手だよねー」
「あれ?じゃあ俺は!?」
もしかしたら向こうでは化け物扱い!?
「そうならない様に戻されるシステムなんだけど?正規の召喚ならね……父さまが何もしてない筈ないでしょ?そもそも、光哉が勇者なのは伏せられてたよね?向こうに行ってすぐ対策とってあるよ!」
あ!ああ、そう言えば!
流石は陽真だ!
先を読んでの行動が早い!
「宗方君のお父様は戻されなかったんですか?」
俺だけ戻されて陽真が向こうで子供作っている事に疑問を持った高村先生がカノンに聞く。
「あー、巻き込まれのイレギュラーだから、地球での存在が消失して戻れなかったんだよね~。そもそも管理神がイレギュラーを助けなければ召喚の時点で死んでるし」
笑ってカノンが言う。
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