10人が本棚に入れています
本棚に追加
『みゅぅ、僕が逝ったら君は新たな人生を歩むんだ』
『いや!あなたじゃなきゃ駄目なの』
横たわる彼は、そっとみゅぅの髪を触ると力無く微笑む。
『タッスウが生まれ変わるのを待ってる』
『生まれ変われるとは限らないよ…』
『駄目よ。絶対に生まれ変わって』
『みゅぅ…愛しい僕の…出来るだけ…努力するよ』
みゅぅは、彼の胸に縋り泣きながら
『出来るだけじゃないの。絶対によ』
『はは…解った…よ。僕が生まれ変わるのを…待って…』
『タッスウ!いやー。タッスウ、目を開けて』
彼は、そのまま目を覚まさなかった。
最初のコメントを投稿しよう!