夢見る猫

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そろりそろり歩きと薄暗い玄関に行く。 居間から漏れる光だけが灯りだ。 深呼吸をしてから、声を出す。 「どなたですか?」 獣人のみゅぅは、人間に襲われても平気だったが用心は欠かさなかった。 それは、彼が 『不用心なんだよみゅぅは、玄関に誰か来たらまず確認してからドアを開けるんだよ』 そう、何時も言っていたからだ。
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