理由(side:凛)

10/11
前へ
/190ページ
次へ
    「心配しなくても大丈夫よ。柊先輩だってわかってるわ。陽菜が恥ずかしがっているだけだってことくらい」 「そ、そうかなぁ……?」 「そうよ、絶対」 おずおずと私の様子を窺う彼女に、力強く頷いてみせた。 すると陽菜は嬉しそうに笑ってくれる。 「凛ちゃんが言うなら、きっと間違いないねっ!」 「あら、そんなに私は信頼されてるのね」 「もちろんだよっ! それにね、柊先輩、言ってたの」 「何を?」 尋ねると、陽菜は何かを思い出すようにして。 ハッとした顔をして、「そう!」と元気よく言った。 .
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5096人が本棚に入れています
本棚に追加