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「心配して、悪いかよ。それくらい、大事なんだから仕方ねーだろ」
……本当に、柊先輩から出た言葉だろうか。
疑ってしまうほど、その発言はストレートで。
私だけでなく、他の2人も驚いて目を見開いていた。
「……本当に、良かった」
「凛ちゃん……？」
思わず口からこぼれ落ちた言葉に、陽菜が首を傾げる。
私はにっこり笑って、陽菜に語りかけた。
「陽菜、言いたいことは、ちゃんと言うのよ。遠慮しないで、ね」
「う、うん……」
私の意図が掴めないのか、少し不思議そうに頷く陽菜。
わかってもらえなくても、私は満足だった。
陽菜が、こうやって、柊先輩と一緒にいられるようになって。
柊先輩が、陽菜のおかげで、柔らかく変わっていって。
二人を包む空気が、やさしくあたたかく、幸せそうで。
本当に、良かった。
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