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特定の彼をつくらないのではなく、作れないのだ。
30にもなって結婚というものを盾にしたくなかった。
それに若い子みたいに入れこむようなそんな事も出来ない。
だから適当にその時に都合のいい関係を続けてきた。
そんなのは逃げで、
心が求めていて本当に触れたいのはただ一人。
「あ、ほらメールみたいよ?」
テーブルに置いていた携帯がメールを受信した。
休みの日に来るメールなんてどうせ……
そんな事を思いながらもついつい確認してしまう。
「え?」
「誰から?」
私のあまりの驚きように友人は心配そうに声をかけてきた。
そこに表示されていたのは
たった今想い浮かべた彼。
「あー今話した彼、」
「なーんだ。心配することなんてなかったじゃない。あとは素直になるだけでしょ?」
そんなはず……
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ごめん、もう限界
これ以上離れていられない
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そのシンプルなメールに心が震える。
こんなメール今まで一度だって………
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