聴覚のキオク

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さっそくオレのグラスにビールを注いでくれる彼女。 あの時も思ったけど、彼女は飲み会慣れしているらしい。 この飲み会には初めて参加したらしい、けれどそんなそぶりは全く見えない。 まぁみんな同じ年だし、同級生的な感じでリラックス出来てるのかもしれない。 この会の趣旨を彼女に説明するとすっかりそれを理解して後は普通に話をしてきた。 少し高めの彼女の声――― その声は俺を軽く酔わせる。 耳触りのいい声というのか。 彼女の声は心地いい。 穏やかな気持ちになる そしてもっとずっと聞いていたい。 そんな声。 ザワザワとしたこんな場所じゃなくて、もっと耳元で聞いてみたい。 そんな欲求が沸き起こり俺は彼女を飲みに誘おうと心に誓った。 家に帰り早速彼女にメールする _____________ 今度飲みに行こう また連絡します _____________ たったそれだけ
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