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たぶん、合コンで知り合ってオレからメールするのなんて初。
初って言うか、そんなコトさえ億劫だったカラ。
そんな俺の気持ちをあざ笑うかのように研究が佳境に入る。
家にさえ帰れない日々。
当然そんな状態では彼女にも連絡を取る事さえできない。
珍しくオレはイラ立っていた。
今までは研究さえできればそれで満足してた。
それなのに、今は?
彼女に最後にメールを送ったのはイツだったか。
あの声が聞きたい。
直接この耳に。
研究のめどが立ち、一時休息ができると知るや否やオレは彼女にメールした。
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研究がひと段落ついたので飲みに行こう
明日どう?
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そんな簡単なメール。
けれどすぐに彼女から返信があり、明日彼女と再会することができる。
無駄に盛り上がる気持ち。
期待したらダメなのに
今までの彼女だってすべてオレから離れていった。
『研究と私どっちが大事なの?』
比べるモノじゃないだろう?
でも歴代の彼女たちはソウ言ってオレの前から立ち去っていった。
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