聴覚のキオク

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オレと彼女はつかず離れず、時折一緒に飲みに行った。 お互いによさそうな所を探しては飲みに行く。 それを繰り返していた。 でも今回はオレは必死で探してた。 彼女の好きなビアバーを それを見つけた瞬間にメールしてた。 約束をするのに俺は珍しく電話をしていた。 彼女と電話するのは初めて。 携帯から聞こえてくる彼女の声。 飲んだ時は少し鼻にかかるような甘えた声になる。 それが直接耳に、ダイレクトに注ぎこまれる。 頭をガツンと殴られたような衝撃。 いや、直接頭の中に語りかけてくるその声の破壊力と言ったら…… ヤバイ このままだとオレ、何言い出すかわからナイ。 モット聞いて居たいけど このままでいたらマズイ。 だから早々に電話を切り上げた …少しもったいないことしたな、
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