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「ねぇ卓人、聞くまでもないけど何か部活入った?」
俺は卵焼きを口に入れてかぶりを振って良介に否定の意を示した。
すると、肩を竦めて続けた
「そんな柄じゃないからね。
卓人がもし入部なんてしたらこの世が破滅するのじゃなかろうか。
まあそんなこと万にひとつもないだろうけど」
失敬な!
その言葉に少しムッとした。
間違ってはないが別にそこまで言わなくても。
無論無駄な行動は避けたい。
となると…いや止めよう。
少し考えたが反論しても仕様がない。
俺は黙ったまま良介の話に耳を傾ける。
「ん!?まあまあそう怒らずに。
別に真っ向から卓人の存在を否定してるわけじゃない。
ただ卓人は外面を備えた無気力かつ無機質の塊なんだ」
そう言って良介は笑う。
本当にこいつは無礼なやつだ。
今に始まったことじゃないが。
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