第壱章 -散らぬ華-

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    女の言葉に 周りの人間は更に顔を歪め その怒りを口にした 「どうでもいいことじゃない!!」 「ふざけるな!この悪魔!!」 「娘を返してよ!」 「お前ら悪魔のせいで……!」 瞬間 轟音と共に女の背後の壁が 崩れ落ちた その場にいた人間は 殺されるんじゃないか… そう思った 「ふざけるな…?返せ…?  お前らのせい……?」 女は周りを睨み付けていた 「ふざけるなはこっちの台詞よ  戦争は終わった  悪魔が残ってるか  どうかの真偽は  お前らの勝手どうでもいい」 だがな、と更に言葉を繋げる 「過去を切り離さない限り  前に進めない時もある」 "前に進め" それは自身にも 言い聞かせた言葉だった
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