第壱章 -散らぬ華-

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    だが そう簡単にいかないのも人間だ その場は凌いだものの 女は自分の言葉に苦しんでいた "過去を切り離せ" "前に進め" (わかってる…  わかってるのよ……) どれだけ なにかに没頭しても あの母の笑みを あの貫く刃を 切り離すことも 忘れることもできなかった
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