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パトカーから降りて、辺りに規制線を張り出した警官に近づくサツキ。
その姿を捉えた警官が
「ここは関係者以外立入禁止だ。被害者なのか?目撃証言があるなら・・・」
サツキはバッグから認識証を取り出し警官の顔に向けた。
「捜査5課3係のサツキ・タリスカだ。状況を確認したい」
警官は認識証を見て直立し敬礼した。
「失礼しました。まもなく課長がお見えになります」
という警官の言葉を最後まで聞かずにパトカーの群れに向かって歩き出した。
上空からも飛行パトカーがどんどん集まってきていた。
辺りには野次馬も集まり始め、警備の警官は大声でどなっている。
非番が潰されて苦々しいサツキは自分の仕事である「対テロ」の任務へと戻らざるをえなくなってしまった。
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