3人が本棚に入れています
本棚に追加
現場で捜査1課の刑事から取り調べをみっちりと受けた。
なにせ、自分のデートの相手が殺されたのだ。自分にも嫌疑がかけられるのは当然だし、1番近くでの目撃者となったのだから、証言を取りたいのは刑事としては当然だ。
サツキが捜査5課の刑事だとわかった時の1課の捜査員のニヤついた顔が忘れられない。
ようやく身柄を開放され、5課の入っている国家安全保障会議、NSCの本局へと向かった。
サツキの配属先の3係の部屋にはまだ誰もいない。
自分の席につく前にシャワーを浴びて、ドレスから制服へと着替えた時に外から声がした。
「しっかし、サツキって本当についてねーよな。いやいや、ホント笑っちゃうぜ」
「駄目ですよ、笑ったりしたら!目の前で彼氏が殺されたんですから!」
「彼氏じゃないみたいよ? 出会い系で出会って初めてのデート、って張り切ってたから」
「またかよ~、どうせ失敗に終わってたんだからさぁ、サツキのことだからさっ!あはははは」
サツキは更衣室で歯ぎしりした。あいつら~、私がいないと思って言いたい放題言ってくれやがって~
更衣室のドアをガン、とわざと音を立てて力いっぱい開け放つ。
「ありゃ?いたんだ、サツキ」
ニヤニヤしてるのは長身のガーネットだ。畜生。モテるガーネットには私の気持ちなんてわからないんだ、と思うと悔しさでいっぱいになる。
最初のコメントを投稿しよう!