会議、調書、帰れない夜

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何時間かかったろうか。係長はサツキへの取り調べを念入りに行った。 サツキはなぜここまで係長は取り調べを私にするのだろう、と不思議に思ったが素直に従った。 ついにしびれを切らしてサツキは係長に 「なんでこんなに状況の説明を詳しく知りたいのですか?1課に話したことでだいたい・・・」 係長は溜息をついて 「実は被害男性の体から弾丸が検出されなかった。もちろん、貫通してはいなかった」 えっ・・・。弾丸が貫通してないのに体から見つからない? 「レーザーやその他の可能性も調査中だが、サツキ、お前は発砲音を聞いたといっているな」 「はい・・・」 返答をするのがやっとだった。そんな馬鹿な事があるはずがない。サツキは確かに2発の発砲音を聞いたのだから。 「その辺りをもう1度確認したい」 係長の目は真剣だった。
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