プロローグ

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彼等は地から這い上がり惑わし、悪行の化身として悪魔と叫ばれる。 あれらは不思議な現象として理解されず、奇怪と思われる。 奴らは邪な心に取り憑いて成長し狂わし、妖しげな怪として妖怪と呼ばれる。 人々は、天から恵みを与える善の使者としてあの方々を天使と拝む。 人は予想の出来ない幸福や理不尽な災害を敬意を払って神とあがめる。 全部同じで全部が違う、考え方でありようが異なる。 見つけ、見て、見続け、見終われお前はもうこの輪廻から逃れることはない。 知ってしまった代償は、少なからず自分の身体を削り取る。 削り削られ消えてなくなり、お前はもうこの世にいない。 望めばそこにある、望まなければそこにはない。
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