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「いやwwあの俺wwwコミュ…人見知りなんすよねーwwwww」
一瞬、コミュ障と言おうとしたがこんな紳士に『コミュ障』と言う名の言葉が通じるのかと思い
獅冬さんの前では、俺は一般ピーポーを演じることとした
「そうかな?私から見れば、君は結構人懐っこい方だと…」
「いや、いやいやいやwwwww人懐っこいってファッwwwwwww」
「ふぁっ?」
「………有り得ないって言いたかって、噛んだとです」
獅冬さんの謎めいた表情で、俺の一般ピーポー気取り野郎を見ていて
もう、俺…オタクでいいや……なんて思いながらもちゃんと言い返して俺は口元を強く捻ってやった
「……そうか、ごめんね…知ったかぶってしまって」
「…そん、そんな俺は…別にっすね」
なんというか、獅冬さんの口調やら喋り方が昨日の奴らとか生徒ホモ会と違って俺的にあぅえーwwwwww
いや、違うわ神崎…これが普通なんだわ神崎……
「つか、そもそも…俺は人嫌いなんすよかんざきー」
「……そうなのか」
座っていた獅冬さんはゆっくり、膝を曲げて立ち上がり「ちょっとツッコんでいいかな?」なんて言ってきたので
俺は、コクリと頷いてみれば
「語尾にかんざきーは、ちょっと反則だね…」
ふっと俺から背を向けて、背中を震わせて…くっくっと笑いを抑えていて
紳士がこんなくそくだらない、そんなことに笑うのかと思うと…絶対この人と俺の細胞の作り方から違う気がしてきて
「もう…獅冬様や……」
「私は、そんな拝められるような人ではないけどね……」
なんて、俺はまたもツッコまれてしまったのである
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