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厳政「…かっ、赫昭だとっ!?……あ、あの守将が何故、ここにっ!!?」
―――守将、赫昭。
かの不敗の傭兵軍団の副隊長にして、隊長夏侯覇の右腕となる女。
夏侯覇の前に立ち塞がる者を悉く滅殺してきた夏侯覇を守る盾。
その武勇伝は、聞けば聞くほどその者の強さが窺えるような話ばかり。
厳政は赫昭の名を聞き、完全に怖じ気付いていた。
赫昭「―――問答は無用。貴様はここで死に、我々の糧となるがよい」
厳政「…くっ、ええぃっ!!あの守将がこんな場所にいるわけがないっ!!に、偽者如きに俺が殺られて堪るものかっ!!」
内心の怯えを隠し、自身を奮い起たせた厳政は、大きな叫び声を上げながら赫昭に襲いかかる。
―――そこに、普段の冷静さを持つ厳政はいなかった。
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