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厳政「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!!」
ヒュン!!
厳政の振り上げた戟が赫昭目掛けて降り下ろされる。
その速度は、「ただの賊の一撃」と侮ることはできないほどに中々の速さである。
しかし、守将とまで謳われる赫昭にとって、その一撃を防ぐことなど容易い。
赫昭「ハァッ!!」
ガキィィィィ-ン!!!
厳政の一撃は、赫昭が左腕に持つ剣によって難なく迎え打たれ、厳政の手から戟が空高く弾き飛ばされる。
そして、隙だらけの厳政の胸目掛けて、赫昭の右腕に持つ剣による一撃が放たれる。
赫昭「―――終わりだ」
ヒュン!!!ザシュ!!!
赫昭の一撃が厳政の体を貫き、辺りに鮮血が噴き上がる。
厳政「…が、ふっ!?」
厳政は最後に小さく悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる。
赫昭は厳政の死を確認すると、その場で大きく声を上げる。
赫昭「―――敵将、この赫伯道が討ち取った!!」
傭兵団「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーっ!!!」」」
赫昭の宣言に、黄巾勢は完全に動揺して烏合の衆と化し、崩れていく。
―――漆黒の『夏侯』旗ある処に守将、赫伯道あり。
夏侯覇の出る幕なく、また此処に一つの黄巾勢が歴史から名を消したのであった。
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