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そんな状況下で、直ぐに冷静さを取り戻した者がいた。
―――厳政である。
地公将軍のもとで養った指揮能力を活かし、自身の部下たちを素早く立て直させようと声を張る。
厳政「……皆、落ち着け!!敵は俺たちより少ねぇ!!慌てずに対処しろ!!」
黄巾兵「「「お、応っ!!」」」
厳政の激励を受け、黄巾勢に僅かに混乱が落ち着き、活力が戻る、
―――これは良くない。
俺は直ぐ様、俺の隣で走る副官に声をかける。
龍「―――雛、黙らせろ」
副官「御意」
俺の声に、副官はそう言って頷くと、両腰に提げる剣を抜き、走る速度を上げていく。
そして、副官は賊将の前へと躍り出て、両の手に持つ剣を構える。
すると、賊将は副官の存在に気付き、慌てて声を上げる。
厳政「…な、何奴っ!?」
声を上げる厳政に、副官は淡々とした声で自身の名を告げる。
副官「―――我が名は赫昭【カクショウ】、字は伯道【ハクドウ】」
作者「赫昭については、カクの漢字が無いので 赫 でいかせてもらいます」
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