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叫び声を止めた巨大生物は、一歩ずつ俺に近付いてきた。
ついに目の前までやってきた。
「見ツカッタヨ、コンタクト、アリガトウ」
若◯規夫ばりの声で巨大生物が、どこか女性らしい口調で話しかけてきた。
「コンナ姿ジャ分カラナイダロウケド、私サッキノ女ヨ。女子高生兼魔王ナノ」
「……はい?」
必死に頭を回転させても、結論は一つだけだ。さっきのコンタクトレンズ探してた女の子が実は魔王……ってことなんだな。
んなっわけねぇか!
……。
「ゴメンネ。間違エテ、コッチノ世界ニアナタモ連レテ来チャッタ!今カラ向コウノ世界ニ戻スカラ!」
―――またね。
気が付くと、先刻のコンタクトレンズを探していた丘に居た。
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